過酷な日々
チビタの手がギブスの中から外へ飛び出てしまった!
ギブスはテーピングのようなもので固定してあり、肩付近の毛を利用しているので時間がたつにつれチビタの肩の動きによりはがれてしまう。
猫は体が非常に柔らかく、皮が伸び縮みするので、肘を肩の方へ縮めると隙間から手が抜けてしまうのだ。
焦った!!!
幸いなことに、チビタがあまり暴れなかったこと。
あらかじめ、ガーゼや包帯やテープを買っておいたこと。
チビタ

チビタの短くなった手を初めて見た・・・。
「チビタ、辛い思いさせてごめんね・・・。でも絶対に歩けるよう一緒に頑張っていこう!」
自分の処置の仕方は、慣れてもなく、焦って巻いたせいもあって、心配な点だらけである。
すぐ病院へ行ってやり直してもらう。
こんな日々が一週間ほど続いた・・・。
そして私は毎晩というより24時間、手が抜けると大変なことになるということで神経が過敏になった。
睡眠不足もたたって、私自身にも支障が出てきた。
結膜炎、言うのが恥ずかしいですが軽い「ぢ」、カンジダ、持病の片頭痛が頻繁に起きた。
もちろん、体のあちこちはコリまくりだ。
仰向けのチビタ

こんな姿で寝たりもする。
リラックスしているのかなぁ?
でも寝苦しいのはもちろんのこと、手がずっと固定されたままなのでイライラする時もあったんだろう・・・。
もっと快適な義足にしてあげるからあと少し我慢して。
今まで病院へ行くと大暴れするチビタがいつもおとなしくしている。
怖くてブルブル震えていたのだ・・・。
先生は「チビタは暴れるから毎回麻酔が必要になるかもしれない。」と最初言っていた。
毎回の診察では全く必要なかった・・・。
チビタの診察は傷診する時など1時間くらいかかる。
私たちは病院の指定する時間の診察になった。
病院がチビタ1匹が患者ではないからだ。
チビタがギブスをつけている日数が長くなればなるほど、手が抜けるのとは別に違う支障が出てきた・・・。
ギブス内には空間があるので、中で手が動くことによってできる傷だ。
もう1つはテープを毛につけて固定させているための抜け毛。
さらにギブスを背中の紐で引っ張っているために出来た擦り傷。
寝ているチビタ①

さらに変わった寝方をする。
頭を毛布や何かの中にうずくめて寝るのだ。
寝やすいようにしてあげても、チビタは最近これが気に入っているらしい???
先生が頭を悩ませる。
とても申し訳ない・・・。
ギブスの次の義足はさがしている最中だ・・・。
でもなかなかない。
問い合わせても断られたり、だいたい動物専門の義足の会社はまず存在しない。
チビタの場合、既成のものでは不十分である。
人間の義足もそうだけど、きちんと採寸しないとその人にあったものが出来ない。
猫の骨格、体のつくりなど先生から聞いてはいたが自分なりに勉強もした。
寝ているチビタ②

頭に血がのぼりそうで苦しそう。
なぜこの寝方をするのか?
でもこの寝方をしている時は意外と長い時間寝てくれる。
そして先生は術後に起こりうる最悪の事態を想定して言っている。
私は友人からとても励ましてもらっていた。
とてもうれしかったし、元気ももらった。
でも専門的な知識を持った人、あるいはチビタのように前足ではなくても障害を持ってしまった動物の飼い主さんから実際の話や、前向きな意見を聞いて安心したかった。
自分で決めたことだけど、不安でいっぱいだったのだ。
家のプチリフォーム、義足探しに、介護用品探し、毎日がチビタでいっぱいである。
by nekokichi-san
| 2007-04-15 20:08