チビタの運命

病院にて・・・。
チビタの手が機能しているか先生が確かめた。

まず爪を血管が通っている部分まで切る。
どの指先からも血が出ない・・・。

次は肉きゅうの一番神経が集中している部分に針をさす。
全く反応がなくおとなしい・・・。

チビタ(自宅にて)
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頭の中が真っ白になった・・・。

昨日から少し手先が硬くなり始め、臭いもきつくなっていたのだ。

院長が病院に隣接している自宅の居間へと私を案内した。


「どうするか?」だ・・・。

「肩からではなく、機能している残せる部分まで切断して下さい。」

先生はありとあらゆる将来考えられることを私に話した。
一言で言えば、獣医は患者の言われた通りにするしかないから私が決めたのなら手術はする。
でも将来チビタと私に考えられることを甘くみてはいけないということだ。

なぜ肩から切断なのか?
途中で切断すると、骨を皮のみで覆う形になる。
すなわち手先のみ保護をしても、前足は猫の半分以上の体重を支えるので手先にテンションがかかり骨が皮を破ってしまう。骨が出てしまえば、次は肘、次は肩とまた切断しなくてはならない猫の気持ちと私の気持ち・・・。

途中からの切断は世界中の獣医が拒むと言う。
アメリカでは安楽死を余儀なくされるであろうと。
そんな事例もなく、そんな義足もなく、猫の習性上、仮に義足をつけても無理かもしれない・・・。

後ろ足、3本足なら見込みはある。
肩からの切断なら、ずって動いても肩を保護すれば骨は出ない。でもその姿を私が毎日見れるのか?

私の今後の将来について、まだチビタが若くて長生きする可能性があるのに、10年以上も看ていけるのか?

「自分で歩き、餌が食べれて、排泄ができる。」
これが出来ないと、介護する側、される側も大変であるということ。

すべてをふまえて「安楽死」の方が・・・、という意味でもある。

でもすべて言っていることは間違いではない。

ただ1つ言えるのは、チビタに受け入れ態勢があれば不可能ではないこと。猫の性格だ。
もう1つ言えるのは、そうならないよう私が、考え、動き、愛情をたくさんそそいであげること。

「もう1日あげるからよく考えて下さい。今日はチビタにおいしものをいっぱいあげて。」


チビタ&マーくん(布団の上にて)
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いつも2匹揃うとプロレスが始まるのに・・・。
マーくんがチビタに体を貸しているのだ。
きっとわかっている・・・。

本当はケージに入れないといけない。
でも今日は一緒に布団で眠りたかった・・・。
チビタを家の中で自由にさせた。

ずっと泣いたというより、自然と涙が出る。

よれよれになりながらも頑張って帰って来たチビタの運命は、私の一存で決まってしまうのだ・・・。

明日、チビタと最期の別れになってしまう方がいいのか?

それとも、無理と言われた未知の世界を歩んでいくのか?

一度決めたことなのに、考えなおす自分がいた・・・。


そして完全に決めた。

by nekokichi-san | 2007-04-11 15:25
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~チビタと愉快な仲間たちが繰り広げる愛と笑いの感動日記~


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